o-zo-m-pi2007-04-19


まとまった金をため ひとり街飛び出して行くことが  
新しい夢の中 歩いて行くことだから
でも寂しそうに見送りに立ちつくす母親にさえ
さよならが言えずじまいで アクセルふみ込んでた
あなたの夢に育まれて その夢奪ってくわけじゃない


小さな俺を眠らせた 
こわれちまった オルゴールが
バッグの中で時をかなでている
俺は車を止めて 手を振っていたよ
坂の下 暮れて行く街に


仕事を終えて帰ると 俺のためにストーブをともして
親父はもう十九の俺の頭 なでながら
話す昔話の意味が その日俺にもやっとわかった
飛び立つ日から思い出は 夢の中で語るだけさ
排気ガスにすすけた窓 俺はひとり夢見ている
坂の下のあの街の中で 必死に探し続けてた物
あの日の親父と同じ様にね


坂道のぼり あの日街を出たよ
いつも下ってた坂道を